2023
10.27
北海道民の身近な食材「豚肉」を一大産地へ
ホクレン農業協同組合連合会 畜産販売部 ポーク課 坂東 達也
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皆さんの地域では、肉じゃがの肉といえば豚肉ですか?牛肉ですか?北海道は圧倒的に豚肉派。北海道で「やきとり」といえば「豚串」の地域もあるなど、北海道では豚肉の食文化が根付いています。
今回は、豚肉生産量全国3位と、近年生産量が増加傾向にある北海道産の豚肉について、ホクレンポーク課の坂東がご説明いたします。
ホクレン農業協同組合連合会
畜産販売部 ポーク課
坂東 達也
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北海道と豚肉のおいしい関係
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北海道の冷涼な気候は、暑さが苦手な豚にとって快適な環境であることから、豚の飼養頭数は全国でもトップクラスとなっています。北海道の恵まれた環境のなか、安心・安全な飼養が行われており、開拓当時から北海道では豚肉が好んで食べられてきたことから、北海道民にとって身近な食材として親しまれています。豚ジンギスカンや豚味付ホルモン、十勝発祥の豚丼など、おいしい豚肉料理が発達してきました。
期待が高まる、北海道のブランド豚
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日本SPF豚認定マーク
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北海道産の豚肉には、品質や味わいの面でこだわったブランド豚があることをご存じですか?「北海道産SPF豚」や「う米豚」など、現在北海道内で約20ブランドあり、養豚農家やJA、ホクレンなどが協力しながら開発・生産されています。SPF豚とは、安心で健康な豚の飼養には何よりも衛生管理が大事なため、特定疾病が現れないよう、衛生的に一定レベルで飼養している農場から出荷される豚のことで、認定マークが付けられて販売されています。
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また豚肉の自給率は約50%(豚肉ベース)ですが、飼料自給率を考慮すると、輸入品の割合が高い飼料を主としていることから約6%(飼料ベース)となっています。飼料の主原料であるとうもろこしや大豆は輸入品が多く、世界情勢により価格は変動し、ここ数年は高騰が続いています。このような背景もあり、国内で多く生産されているお米を原料にしたエサを与えて飼養する「う米豚」が誕生しました。他にも、堆肥を地元の畑に還元する循環型農業に取組むなど、それぞれの地域で特徴のあるブランド豚が生産されています。飼料の違いや衛生管理の徹底は、同時に安全で味わいの良い豚肉の生産にもつながっているのです。
2022年5月にリリースしたアーカイブでは、豚肉をおいしく食べる豆知識などを掲載しています。ぜひこちらもご覧いただき、味わいにも特徴のあるブランド豚肉を食べてみてください。
北海道の豚肉料理を皆さまの元へ
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北海道の豚肉は、以前は北海道内で消費されるのが基本でしたが、品質が良くおいしい北海道産豚肉を全国の皆さまへお届けするため、部分肉や精肉だけではなく、さまざまな味付け加工商品が販売されています。本物の炭で焼く本格的な「炭火焼き豚丼の具」や、小容量で味付きの「北海道焼肉シリーズ」など、北海道で親しまれてきた豚肉料理を手軽に味わうことができますので、ぜひご賞味いただき、北海道の食文化に触れてみてください。