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北海道の夏の味覚「とうもろこし」。その実は甘く、シャキッとしていて格別。府県のとうもろこしに負けないそのおいしさには理由があるんです。
今回は、北海道産のとうもろこしがおいしい理由、その食べ方など、ホクレン野菜果実花き課の近藤よりご説明いたします。
ホクレン農業協同組合連合会
種苗園芸部 野菜果実花き課
近藤 柊人
北海道はとうもろこしの日本一の産地
北海道のとうもろこしはなぜ品質が高いのか?
とうもろこし肥大期の最適夜温は15℃前後
呼吸によるロスが少ない
とうもろこしの糖蓄積に適した昼夜間差は10℃前後
北海道のとうもろこしがなぜおいしいのか。そのワケは昼と夜の温度差にあります。
とうもろこしは昼間に二酸化炭素を吸収し、光合成をしてデンプンや糖分を生成すると同時に、呼吸をして蓄えた糖分などを消費しながら生きています。光合成の行われない夜間に気温が高い状態になると、呼吸が盛んになり、せっかく昼に作った養分を多く消費してしまいます。北海道は本州と比較して夏の最低気温が低く、とうもろこしの呼吸が適度に行われるので、光合成をして生成されたデンプンや糖分などが消費されにくい環境にあります。
そしてカギとなる夜の気温は15℃前後が最適とされ、とうもろこしが最も育つ7〜9月の北海道の気候はまさにとうもろこしの生育にぴったりなのです。
また、ただ涼しければ良いわけではなく、とうもろこしにとっては昼と夜の気温差も重要です。糖の蓄積には、昼と夜の気温差は10℃前後が理想とされています。昼夜間の気温差は内陸部の地域で大きくなるので、土地が広く内陸の畑が多い北海道は絶好のとうもろこし産地なのです。これらの気象要因・地理的要因が、北海道のとうもろこしをおいしくしてくれます。
とうもろこしのヒゲの正体
実はとうもろこしのヒゲは、とうもろこし一粒一粒から伸びた『雌しべ』なんです!
細かくみると花粉がつきやすい構造となっており、受粉後25日程度で褐変し収穫期の目安になります。このヒゲは、乾燥させたものが漢方のひとつとして重宝されるなど、食べても問題がないため、毛を付けたまま調理したり、お茶にしたりしていただくこともできます。ヒゲも立派な食材になるんです。ぜひ一度試してみてください!
〇とうもろこしの雌しべ
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より手軽においしく、とうもろこしを食べよう!
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とうもろこしは炭水化物やタンパク質に加え、食物繊維やビタミンB₆などの機能性成分も含んでいます。これらの栄養価を損なわず、丸ごと食べるためにはお湯でゆでるよりももっといい方法があるんです。
それは・・・電子レンジ!
実はとうもろこしはゆでてしまうと、せっかくの栄養素・甘みがお湯に流れ出てしまいます。そこで電子レンジにかけるだけで、栄養素を失うことなく、しかも手軽に調理できてしまいます。
常温では急速に甘みや栄養価が低下するので、早く調理することが大切です!