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202305.24
国内生産量No.1!
ホクレン農業協同組合連合会 農産部 麦類課 西村 崇志
パン、麺、お菓子など様々な食品に使われる小麦粉。原料の「小麦」はほとんどが輸入品ですが、国内の生産量は北海道が第一位。北海道の小麦生産量はお米よりも多いことからも、広く栽培されていることが分かると思います。 今回は、北海道の小麦栽培について、ホクレン麦類課の西村さんに伺いました。合わせて小麦の穂の中身や、製粉過程についてもご説明いたします。
今回の『発見+PLUS』をご覧になる前に、2021年7月にリリースしたアーカイブをぜひご覧ください。
Q.北海道で小麦の栽培が広まったのはなぜ?
北海道での本格的な小麦の栽培は、開拓使がアメリカから輸入した小麦が開拓農家に払い下げられたことで始まったとされています。また北海道の気象条件が小麦の栽培に適していたこと、気象や地形から稲が栽培できない地域も多かったことから、北海道での小麦栽培が定着したと考えられます。1970年代になって、政策として麦が推奨されるようになったこと、水田の転作が始まったことで今のような大面積になりました。(参考文献 北海道における小麦生産の発展 仁平尊明 地理学論集 Vol.87 No.1(2012))
Q.なぜ秋まきと春まきのふたつの種類があるの?
もともと小麦は秋に種をまき冬の寒さに遭遇してからでないと穂が出ない「秋まき」でした。色々な地域で栽培される中で、冬が寒すぎて小麦が冬を越せない地域でも栽培できるように、春に種をまいて冬の寒さに遭遇しなくても穂が出る「春まき」小麦が誕生しました。北海道では生育期間が長くとれて収量が多い秋まき小麦の栽培が多いですが、翌年の春になってからでも種をまくことができる春まき小麦が栽培されている地域もあります。
小麦の穂の中身「小麦粒」を見てみよう
小麦粉は「小麦粒」の胚乳とよばれる組織からつくられます。胚乳は、小麦が出芽する際の栄養を貯蔵している白い組織で、主にでんぷんとたんぱく質からなります。胚乳を囲む表皮、小麦が出芽する際に芽や根となる胚芽は、製粉時には主にふすまとなり、小麦粉には含まれません。胚芽の反対の端に生えている短い毛は頂毛と言い、収穫や調整作業の際、脱落します。
小麦粉と外皮(ふすま)を分離しやすくするため、小麦に少量の水を加えます。
小麦の実を砕き、ふるいにかけ、ロール機にかけて細かい粉にします。
粉になる部分は、ふるいの作用と空気流の作用により分離します。
粉砕とふるい分けを繰り返し、小麦粉になります。
最終ふるいをかけた後、業務用(25kgなど)、家庭用など製品ごとに包装します。業務用はタンクローリー車によるバラ輸送でも出荷します。
北海道産小麦を使用した製品はいろいろなところで手に取ることができます。ぜひ、北海道産小麦の魅力を感じてください!
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※現在特集商品のカテゴリーは終了しております。
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